GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは?|かわにしレディースクリニック|大阪府羽曳野市古市駅にある婦人科・産科・美容皮膚科

大阪府羽曳野市白鳥1-4-15 白鳥メディカルビル3階
072-955-3555
ヘッダー画像

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは?

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは?|かわにしレディースクリニック|大阪府羽曳野市古市駅にある婦人科・産科・美容皮膚科

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは?乾燥・性交痛・頻尿の原因と治療を婦人科医が解説

「デリケートゾーンの乾燥や違和感」「性交時の痛み」「頻尿」

といった症状でお悩みではありませんか。

これらは、**GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)**と呼ばれる状態の可能性があります。

GSMは更年期以降に多くみられる症状で、適切なケアと治療により改善が期待できます。


GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)とは

GSMとは、閉経前後に女性ホルモン(エストロゲン)が低下することで、

腟や外陰部、さらに尿道にまで影響が及ぶ状態です。

腟粘膜は徐々に薄くなり、慢性的な炎症や萎縮が起こることで、

  • 乾燥
  • かゆみ
  • 痛み
  • 機能低下

などの症状が現れます。

また、腟の変化が尿道にも影響し、

頻尿や排尿時違和感といった尿路症状が出ることも特徴です。


GSMの主な症状

腟・外陰部症状

  • 乾燥感、ヒリヒリ感
  • かゆみ
  • おりものの変化
  • 性交時痛

尿路症状

  • 頻尿
  • 排尿時の違和感
  • 軽い尿もれ

40歳前後から徐々にみられることがあり、

70歳頃になると、外陰部の痛みや腟の拘縮が目立つ場合もあります。


GSMの原因(専門的な背景)

GSMは単一の原因ではなく、以下の要因が重なって起こります。


① 粘膜機能の低下(加齢・体質)

加齢により、腟粘膜の再生能力や防御機能は低下します。

皮膚と同様に「老化」が起こるイメージです。

また、

  • アトピー体質
  • 分泌量の少なさ

などにより、もともと粘膜トラブルが起こりやすい方もいます。


② 局所環境(解剖学的要因)

腟は

  • 尿道
  • 肛門

に近い位置にあり、日常的に外部からの影響を受けやすい環境です。

加齢により外陰部の形態が変化すると、

  • 排尿時の尿の付着
  • 汚れの停滞

などが起こりやすくなり、慢性的な刺激につながります。


③ エストロゲン低下(最も重要な要因)

閉経前後から、腟粘膜の新陳代謝は大きく低下します。

その結果

  • 上皮が薄くなる(菲薄化)
  • 修復が遅くなる
  • 炎症が慢性化しやすくなる

さらに進行すると、

  • 線維化
  • 拘縮

といった変化が起こることもあります。


GSMを放置するとどうなる?

GSMは自然に改善することが少なく、徐々に進行します。

  • 症状の慢性化
  • 性生活への影響
  • 排尿トラブルの増加

など、生活の質(QOL)に大きく影響することがあります。


GSMの治療とセルフケア

GSMは、**「環境改善+粘膜の回復」**を組み合わせて治療します。


① 局所の衛生環境の改善(非常に重要)

腟・外陰部への刺激を減らすことが基本です。

日常生活で意識したいポイント:

  • 排尿時は脚をしっかり開き、尿の付着を防ぐ
  • 排尿後はこすらず、やさしく押さえて拭く
  • ナプキン・ライナーの長時間使用を避ける
  • 入浴時は外陰部の汚れをやさしく洗う
  • 温水洗浄便座のビデ機能は控える

👉 過度な洗浄や摩擦は逆効果になることがあります


② 保湿・保護ケア

保湿剤や潤滑剤の使用により、症状の軽減が期待できます。

※ 汚れが残った状態での使用は、かえって刺激になるため注意が必要です


③ 薬物療法(局所エストロゲン)

エストリオール腟錠などを使用し、

腟粘膜の状態を改善します。

  • 週2〜3回の使用
  • 1〜2週間で改善を実感することも多い

④ 治療の考え方

治療は

👉 環境を整える

👉 粘膜を回復させる

👉 炎症を鎮静させる

という流れで行います。

改善には数週間〜数ヶ月かかることもあります。


GSMと他の疾患との違い

GSMは以下と症状が似ています。

  • おりもの異常
  • 腟炎
  • 感染症

原因が異なるため、

自己判断せず婦人科での評価が重要です。

▶ 関連記事

おりもの異常とは?(内部リンク)


こんな場合は婦人科受診をおすすめします

  • 乾燥や違和感が続く
  • 性交時の痛みがある
  • 頻尿や排尿違和感がある
  • 市販ケアで改善しない

これらに当てはまる場合は、早めの相談をおすすめします。


大阪府羽曳野市でGSMにお悩みの方へ

当院では、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)に関する診療を行っています。

デリケートなお悩みのため受診をためらう方も多いですが、

適切な治療により改善が期待できます。

どうぞ安心してご相談ください。

PageTop